露出計の劣化

    露出計付きのカメラでどうしても避けられないのが経年によるセレンやCdSなどの劣化。露出をマニュアル操作できるカメラだと自分で調整しながら撮ればいいが、露出オート(AE)だと劣化がそのまま写真に現れる。

     

    セレン素子は光を受けると電気を流す。太陽電池みたいなもの。その電気が直接露出メーターの針を動かす。PEN EEはこの針の振れ角を利用して絞りとシャッター速度を決めているプログラムオート。

    セレンが劣化すると出力電圧が変わってくる。強い光が当たっているのに電圧が低くメーターの針があまり触れない場合、撮影者(やカメラのAE)は「暗い」と感じてしまい、絞りを多めに開けたりシャッタースピードを遅くして光をより取り入れようとする。その結果フィルムに当たる光の量が増えることで露出オーバーになる。

     

    CdSはセレンとは違い自ら電気は出さない。光を受けると抵抗値を変える。そのため露出の計測にCdSを利用しているカメラは電池が必要になる。電池の電気がメーターを振らせるその振り量をCdSの抵抗値が決める。
    劣化した場合はセレンのように必ず露出オーバーになるわけではなく、抵抗値が低くなったり高くなったりとどちらにも転ぶ可能性がある。

     

    で、ここまでの理解は正しいのかな?←自分に言ってる。

     

    そのカメラの露出のクセを掴めば、自分の好みの露出に補正することが出来る。

    1. フィルムの感度設定(ISO)を、使用するものよりも高く/低く設定する。
    2. シャッタースピードを早く/遅く設定する
    3. 絞りを開ける/絞る
    4. +/-の露出補正が付いているカメラもある。

     

    そもそも正しい露出なんてものはないので、撮れた写真の露出が気に入った結果ならそれで正解。フルマニュアルのカメラは露出計も無ければフィルムの感度設定も無い。すべて自分の好きにして撮影するのだ。

    と、ここまでが長い前置き。

     

     

    2014-08-16 11.51.24

     

    うちにある2台のXAを並べてみた。どちらも少しCdSが劣化しているため、ASA(昔はASA、今はISOという。同じもの。)の設定値を変えてある。左はASA200、右は400。絞りはどちらも2.8。この状態でカメラを部屋の蛍光灯に向けると、どちらのカメラともファインダーの左に出ているシャッタースピードの針は1/125と1/250の間を指している。

     

    この設定のままISO100のフィルムを入れて撮った写真は2台ともほぼ同じ露出になっている。ちなみに露出計に問題が無いと思われるデジカメをAEにして、ISOを100、絞りを2.8に設定し同じ位置から蛍光灯に向けるとシャッタースピードは1/180になり、XAの針が指した数値に近い。つまり上のXAの2台は使用するフィルムの感度以上のASAを設定し「使用するフィルムがもっと高感度だからあまり光を入れないで撮ってよ」とカメラのAEに指示することでようやく適性な露出を得られるということ。

     

     

    たまにどっちのXAか判らなくなってASAの補正を間違えたりするが、それでも頑張って撮れてるからネガはエライ。